兵站
(へいたん)
logistics
戦争を遂行するために必要な人的、物的戦闘力を維持、増強して提供すること。現在は普通、後方という。旧日本陸軍では、作戦軍と本国における策源を連絡し、作戦軍の目的を遂行させるための諸施設とその運用を兵站といい、この連絡線を兵站線と称した。旧海軍の場合は兵站のことを戦務とよんだ。後方の対象には資材、役務、施設、人員があり、機能的には補給、整備、輸送、建設、衛生、人事、行政管理が含まれる。調達、収用、生産、招集、雇用なども必要となる。このうち人事および行政管理を除く活動を自衛隊では後方補給という。陸上自衛隊だけがこの後方補給を兵站と称している。兵站線のことを後方連絡線とよぶことが多い。
国家レベルにおいては国家兵站という語を使う。第一次世界大戦以後の総力戦時代においては、経済、政治など国力のすべてをもって戦争の遂行を支えることが求められることから、国家兵站が重視され、国家総動員をもってこれにあたる。 <藤井治夫>
