佐屋(町)
(さや)
愛知県西部、海部{あま}郡にある町。日本有数の地盤沈下地帯で、古い集落は旧佐屋川の自然堤防上にある。1955年(昭和30)佐屋村が市江{いちえ}村の一部を編入して町制施行。JR関西本線、名古屋鉄道尾西{びさい}線、国道155号が通じる。東海道の海上七里の渡しを好まぬ人たちのために1634年(寛永11)東海道の脇{わき}往還佐屋路{じ}が開通、佐屋宿、佐屋湊{みなと}ができた。佐屋宿には本陣、問屋、旅籠{はたご}が置かれ、伝馬、人足各50が常備された。佐屋湊には舟番所、舟17隻(1868)があり、佐屋―桑名{くわな}間3里の旅は舟運によった。湊は廃藩置県(1871)で廃止、佐屋川も1912年(大正1)には廃川となった。近年、名古屋市への通勤者が急増している。人口2万8470。 <伊藤郷平>
【地】2万5000分の1地形図「蟹江{かにえ}」「弥富{やとみ}」
【本】『佐屋町史』全6巻(1976~92・佐屋町)
