住吉町遺跡
(すみよしちょういせき)
北海道函館{はこだて}市の函館山南西麓{ろく}にある縄文時代早期の遺跡。明治時代から知られ、馬場脩{ばばおさむ}による報告もある。1929年(昭和4)山内清男{すがお}・伊東信雄によって調査され、当時、関東地方の三戸{みと}式土器などとともに日本最古の土器形式の一つと考えられていた。50年(昭和25)には児玉作左衛門、大場利夫、市立函館博物館によって調査され、径1メートル前後、深さ60センチ前後の性格不明のピットが17基発見された。出土土器は貝殻圧痕文{あつこんもん}、貝殻条痕文、刺痕文、刻線文などが単独または複合して施文される。胎土には繊維は含まず、円錐{えんすい}形深鉢で、先端に乳頭状突起をもつ。石器は石鏃{せきぞく}、石槍{せきそう}、石小刀{いしこがたな}、石篦{いしべら}、石錘{せきすい}などがある。 <野村 崇>
