仁淀川
(によどがわ)
四国の中央部、愛媛県石鎚{いしづち}山南斜面に源をもち、高知県中央部を南東流し、高知県土佐市と春野町の境界で土佐湾に注ぐ。延長124キロ。愛媛県側では面河{おもご}川といい、高知県内に入って仁淀川と呼称される。四国山地を横断するので、とくに中流部では穿入蛇行{せんにゆうだこう}の著しい峡谷をなし、平地に乏しい。早くから電源開発、治水工事が進められ、最近も大渡{おおど}ダムなどが建設された。下流部では施設園芸を中心とする農業が盛んである。中・上流河谷沿いに、明治中期以降、高知、松山両市間を結ぶ道路がつくられ、現国道33号に継承されている。かつて中流の山間地はコウゾなどの製紙原料産地で、舟運利用により下流の伊野町、土佐市高岡などに土佐和紙業中心地が形成された。 <大脇保彦>
