人格反応
(じんかくはんのう)
反応の成立に人格全体が強力に意識的に参与している反応。全個性が純粋に意味深く現れ、特定の性格素質と体験刺激に限られ、特定の個性の人にそれに相応した体験が加わったときに生ずる。強力性反応は、強力性性格者が外界に対して優越感、支配感、行動感をもつ反応である。無力性反応は、無力性性格者が外界に対して劣等感、意志沮喪{そそう}、恥辱感をもつ反応である。純自閉的生活態度は、勝つでも負けるでもなく、単に自分自身のなかへ退却してしまう態度である。敏感性発展は、強力性の対極を有する無力性の優位な発展形態であり、敏感関係妄想(クレッチマー)、強迫神経症がある。誇大性発展は、無力性の対極を有する強力性優位の発展形態であり、ドイツの精神医学者ガウプRobert Gaupp(1870―1953)が取り組んだ主席教師ワグナー(1913年迫害妄想から大量殺人を犯した)の症例をはじめ、好訴妄想、嫉妬{しつと}妄想、追跡妄想がある。 <切替辰哉>
