不可侵条約
(ふかしんじょうやく)
non-aggression treaty
二国間または多数国間で、相互に、領土権の尊重、不可侵を約束する条約をいう。領土保全、不侵略は一般国際法上も国家の義務と認められるが、条約の締結により、それをいっそう具体化し、不安を除去する政治的意味をもつ。
1939年8月23日ドイツとソ連の間に結ばれた不侵略・中立条約は、相互にいかなる侵略行為や攻撃をも行わないこと、いずれか一方を敵対目標とする連合に参加しないことを約束しあい、ドイツとしては二正面作戦を避け、ソ連はドイツとの単独戦を避ける目的をいちおう達した。ドイツと防共協定を結んでいた日本の平沼内閣は「複雑怪奇」のことばを残して総辞職した。しかし、41年に独ソ戦が始まった。
1941年(昭和16)4月13日、日ソ中立条約が結ばれ、その際の声明書で、ソ連は「満州国」の領土保全と不可侵尊重を声明した。しかし、45年8月8日、ソ連はそれに反して対日宣戦、攻撃を行った。独ソ不可侵条約 日ソ中立条約 <宮崎繁樹>
