不動態

(ふどうたい)
passive state
不働体とも書く。通常の金属が、当然示すはずである活性を失って、一見、貴金属(容易に化学的変化を受けない金属をいう。金、銀はその代表的なものである)であるかのように挙動する状態をいう。たとえば、濃硝酸に鉄片を入れると、まったく不活性となり酸と反応しなくなってしまう。また、この鉄片を取り出して硫酸銅溶液に入れても銅を析出することはない。このような現象は鉄のほかにも、ニッケル、クロム、コバルト、アルミニウムなどにおいて認められている。
原因としては、表面にきわめて薄いがじょうぶな酸化物の被膜が生じるためと考えられている。銅はフッ化水素やフッ素に侵されるが、表面がフッ化銅で被覆されてしまうともはや侵食は止まり、やはり一種の不動態を示す。フランスのモアッサンが単体フッ素のいろいろな実験を銅の容器で行ったというのも、この不動態の利用にほかならない。 <山崎 昶>

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