上場台地
(うわばだいち)
佐賀県北西部、東松浦{ひがしまつうら}半島に広がる玄武岩類の丘陵性台地。標高約100~200メートル。唐津{からつ}市西部から鎮西{ちんぜい}、玄海{げんかい}、肥前{ひぜん}町方面に広がる台地で、水利が悪く溜池{ためいけ}が多い。県下でも雨が少なく、一般に畑作が卓越する。スイカ、タバコ、ニンニク、ミカンなどの商品作物や、肉用牛飼育、酪農などの導入をみたが、従来、人口流出や出稼ぎが目だった。しかし、値賀{ちか}崎の玄海原子力発電所の設置や、名護屋{なごや}大橋、外津{ほかわづ}橋の完成などに伴って、交通体系の整備が進められ、国と県の上場土地改良事業も本格化する。県立高校も二つ新設され、高校進学率が上昇した。台地末端の溺{おぼ}れ谷には漁港が点在し、松浦{まつら}党水軍、名護屋城の史話や、玄海国定公園の景勝に富む。 <川崎 茂>
