上?
(じょうろう)
身分の高い男子や女子、地位の高い女官や御殿女中、あるいは遊女などをいう。また江戸幕府大奥女中の職名。上?年寄{としより}(大{おお}上?)と小上?(小供{こども}。成人ののち上?年寄に進む)の2種類があった。このうち一般に上?というときは、上?年寄をさした。格式は大奥を支配する年寄の上位にあったが、さほどの権力はもたなかった。日ごろ将軍や御台所{みだいどころ}(将軍正室)の側近に伺候し、膝回{ひざまわ}りの御用を勤め、茶の湯、いけ花、香合{こうあわせ}などの行事には相談役としてその指図にあたった。このほか御台所に凶事のあるときは、その身代りを務める定めであったという。数人が置かれ、いずれも公家{くげ}の女の任ずるところであった。飛鳥井{あすかい}、姉小路{あねがこうじ}、梅渓{うめたに}、正親町{おおぎまち}、錦小路{にしきこうじ}、万里小路{までのこうじ}などを通名(生家の苗字{みようじ}ともいう)とした。大奥 <北原章男>
