三手文庫
(みてぶんこ)
京都市北区上賀茂{かみがも}に鎮座する賀茂別雷{かもわけいかづち}神社の文庫。三手とは同社社家である東手、中手、西手あわせて百数十家の総称で、その寄合{よりあい}の中心である三手若衆{わかしゅ}が経営していた。組織を整えて文庫が発足したのは1702年(元禄15)のことであるが、明治初年に神社に移管され、一部は売却された。契沖{けいちゅう}の門人今井似閑{いまいじかん}の大量の蔵書が奉納されて現存するほか、契沖や下河辺長流{しもこうべちょうりゅう}、松下見林{けんりん}らの筆跡や関係資料も多い。 <平泉隆房>
