七尾(市)
(ななお)
石川県中北部にある市。1939年(昭和14)鹿島{かしま}郡七尾町と東湊{ひがしみなと}、矢田郷{やたごう}、徳田{とくだ}、西湊、石崎{いつさき}の五村が合併して市制施行。54年(昭和29)同郡北大呑{きたおおのみ}、崎山{さきやま}、南大呑、高階{たかしな}の四村を合併。能登{のと}半島の基部に位置し、富山湾と七尾湾南湾・西湾に面する。丘陵地と邑知潟{おうちがた}地溝帯北部の平地からなる。JR七尾線と国道160号、249号が通じる。また能登島とは82年完成の能登島大橋(1050メートル)で結ばれる。七尾港は天然の良港で重要港湾に指定。古代から能登の中心で能登国府、国分寺が置かれ、中世、七尾城は能登守護畠山{はたけやま}氏の居城で、上杉謙信{けんしん}に落とされた。1582年(天正10)前田利家{としいえ}が所口{ところのくち}小丸山に築城して城下町を形成したが、翌年の金沢入城後は所口奉行所{ぶぎょうしょ}が置かれた。所口は北前船{きたまえぶね}による交易で栄えた。幕末加賀藩は七尾軍艦所を置いた。
七尾港は北洋材その他輸移入が多く、木工業が発達する。食料品、合繊織物、機械工業も盛んで、珪藻土{けいそうど}を原料に耐火れんがを産出。七尾仏壇の特産がある。漁業は定置網漁業、カキ養殖などを行う。西湾岸の和倉{わくら}温泉は能登観光の基地。七尾城跡、能登国分寺跡は国指定史跡。大地主{おおとこぬし}神社青柏{せいはく}祭の曳山{ひきやま}行事は国の重要無形民俗文化財、また「酒造習俗」は選択無形民俗文化財。人口4万9719。 <矢ヶ崎孝雄>
【地】2万5000分の1地形図「小口瀬戸{こぐちせと}」「庵{いおり}」「虻ガ島{あぶがしま}」「和倉」「七尾」
【本】『七尾市史』全7冊(1968~74・七尾市)
【URL】[七尾市] http://www.city.nanao.ishikawa.jp/
