山案内

(やまあんない)
guide
登山者を案内して山を歩くことを職業とする人。ガイドともいう。日本では明治中期の近代登山の始まりのころ、山に詳しい猟師や薬草取りをする人に案内を頼んだのが始まりで、山案内は荷物は持たず、人夫に持たせたことが多かった。各地には、これとは違ったボッカといわれる人もおり、これは荷物を背負う人で案内人ではなく、また強力{ごうりき}は山伏や修験者{しゅげんじゃ}の従者のことで、山では荷を持ち案内もした。立山{たてやま}や富士山には強力で案内をした人も多い。強力
ヨーロッパ・アルプスでは近代登山はガイドたちによって開拓されたといってよく、ガイドは人格、識見に優れ、登山することを誇りとして登山者を案内した。登山にはかならずガイドが同行した。とくにネパールヒマラヤのシェルパが有名である。ガイドになるためには知識と技術の一定の基準が必要で、フランス、スイスなどでは国家試験を課している。現在はガイドを伴わない登山も多くなった。シェルパ
日本でも北アルプス各地には上高地の上条嘉門次{かみじょうかもんじ}、立山の佐伯平蔵{さえきへいぞう}、穂高の今田重太郎など登山史に残る名山案内人がいて、登山の発展に貢献した。現在も山案内人組合はあるが、登山施設が整備されたので、山案内を雇う人が少なくなっている。なお、一般には通訳案内業をガイドとよんでいる。ガイド <徳久球雄>

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