夜と昼

(よるとひる)
ポーランドの女流小説家マリヤ・ドンブロフスカの長編小説で、第一巻『ボグミウとバルバラ』(1932)、第二巻『永遠の苦悩』(1932)、第三巻『愛』(二部、1933)、第四巻『風に逆らって』(1934)からなる。19世紀80年代に始まり第一次世界大戦勃発{ぼつぱつ}に至る間の、零落したシュラフタの一門ニェフシッツ家の歴史を叙事詩的に描く。一月蜂起{ほうき}(1863)敗北後の社会変化のなかでのシュラフタ伝統の衰退は主人公たちの意識変革を伴いつつ、新しい社会に自分の場所を探そうと苦悩する。ボグミウとバルバラ夫妻の経済的零落、夫婦間の心理的葛藤{かつとう}、弟夫婦や甥{おい}との生活感覚の隔絶。娘アグネシカは外国へ勉学に出て、自由への戦いを準備する革命的政治活動家と婚約する。一月蜂起のロマン主義的理想から遠く隔たった環境のなかでの疎外感に悩むバルバラと、実務的で冷静なボグミウの夫婦愛の複雑な本質に、ドンブロフスカは繊細な分析を加えた。19世紀リアリズムの優れた伝統のなかに生まれた大河小説である。 <吉上昭三>

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