さんさ時雨

(さんさしぐれ)
宮城県を中心に岩手、福島両県にかけての旧伊達{だて}領一円の民謡。同地方で祝い唄{うた}として歌われてきたもので、その源流は、文化{ぶんか}・文政{ぶんせい}年間(1804~30)に江戸吉原を中心にして大流行した情歌のようなものらしい。それが花柳界へ入って拳{けん}遊びの下座囃子{ばやし}に利用されるようになった。江戸土産{みやげ}として諸国へ広められていったおり、東北地方へも伝えられ、会津では『目出度』、山形では『ショオガイナ』、伊達領では『さんさ時雨』の名で祝い唄に利用されるようになった。「ヤートオヤートオ」の囃子詞{ことば}は拳遊びの「ヤートオ来ましてドン」の略である。 <竹内 勉>

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