かね尺

(かねじゃく)
(1)明治政府によって33分の10メートルと規定された尺貫法の基本単位。曲尺{かねじゃく}とも表記する。(2)直角に折れ曲がった金属製の建築用物差し。曲尺{きょくしやく}、曲金{まがりがね}、差{さ}し金{がね}などともいう。漢字では「矩」と書く。
道具としてのかね尺は、建築部材の寸法や角度を、計算することなく機械的に割り出し、墨入れできる工具として、中国の周代に魯班{ろはん}がつくりだしたものとされ、このため中国では魯班尺とよぶ。長いほうを長手{ながて}または長腕{ながうで}、短いほうを短手{つまて}(妻手)または短腕{つまうで}という。表面の正規の尺目盛り(表目)の裏に、その1.414(?)倍の伸び目盛りが目盛ってある。これを裏目とよぶ。この二つにより必要な寸法や角度を割り出す。さらに中国の古いかね尺には、この裏目、つまり表目の1尺4寸1分を10等分し、それに順次「財、病、離、義、官、劫{こう}、害、本、財、病」と記したものがある。日本の江戸時代のものは、これと違って、表目の1尺2寸を8等分し、各部分に「財、病、離、義、官、劫、害、吉」の8字が刻んである。これらは、門扉の寸法数値に関する中国の占星術的な宿曜道{すくようどう}による呪術{じゅじゅつ}的なもので、後代につけられたものらしく、この文字目盛りを魯班尺という場合もある。
短手の裏には表目のπ{パイ}分の1倍の目盛りがつけられている。これで丸材の直径を測れば、そのまま円周の長さが求められる。直角に曲がった角を矩{かね}の手といい、正確に直角が出されている。材料は鉄または真鍮{しんちゅう}であったが、現在はすべてステンレス鋼製である。部材に押し付けて墨入れするため、適当な弾力が必要である。江戸時代までは主として難波{なにわ}(大坂)で伝承的につくられ、名人といわれた又四郎の名をとって又四郎尺ともよんだ。かね尺は建築用として職人たちに伝承されたから、中国、朝鮮および日本を通じて一尺の長さはそう大きく変化していない。江戸時代のものも、ほとんど現行の尺と一致している。 <小泉袈裟勝>

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