化学天秤
(かがくてんびん)
chemical balance
化学分析で質量を測定するのに用いる装置で、分析用天秤ともいう。大別して写真のような構造をもち、てこと振動の原理を使い、二つの皿にそれぞれ分銅と試料をのせてつり合わせ、分銅の重量の和を読む方式(度表天秤という)のものと、一つの皿に試料をのせ、その重量に相当する分銅を外してつり合わせる方式のものとがある。後者を直示天秤という。普通100~200グラム以下の物体を0.1ミリグラムの桁{けた}まで測定できる。微量分析に使用される天秤は最大荷重20グラムで、0.001ミリグラム(1マイクログラムまたは1γ{ガンマ})まで測定でき、とくに精密天秤という。
あまり精密さを要しない測定では、上皿天秤、調剤天秤、簡易化学天秤などの簡便なものも使用される。天秤は、その天秤で安定かつ正確に秤量{ひょうりょう}できる最大重量を秤量、最大荷重すなわち秤量で天秤をつり合わせたとき指針を単位目盛りだけ動かすのに必要な最小重量を感量、また、はかることのできる最後の桁を実感量という。天秤 <高田健夫>
