勢子

(せこ)
集団の狩猟で、鳥獣を駆り出すことを受け持つ人々。カリコ、マキコ、サワナリなどともいう。集団猟では、タチバ、タツマ(射場)に待ち伏せている「撃ち手」に対し、山谷を巻き込んで獲物を追い出す人々が必要で、その数や配置にも狩猟対象ごとに一定のきまりがおのずからできていた。谷の下から寄せるのをナリコミ、上から寄せるのをオオビキとよんでいた所もある。それを指揮するのがスカリ、シカリなどとよぶ狩猟の「頭目」であった。また旧時、大名などの行った大掛りな「巻狩り」には、たくさんの「勢子」が動員されもしたが、その多くは臨時に駆り出された農民であった。専業的な狩人{かりゆうど}団では「勢子」の役割もおおむね固定していて、狩猟成果の配分にもあずかった。それを「カケダマス」とよんでいた所もある。また、明治以後には学校行事として「兎{うさぎ}狩り」が行われた所が多かったが、その際の「勢子」はすべて生徒たちであり、若干の「狩人」が雇われて「射手」になっていた。古い「巻狩り」の名残{なごり}であろう。しかしマタギなどの専業的狩猟団は生業の根拠をいまや失い、一般的な「巻狩り」もまったく消失したので、「勢子」の名も過去の存在となったとみてよいであろう。 <竹内利美>

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