分類和歌
「稲つけばかかる吾(あ)が手を今夜(こよひ)もか殿(との)の若子(わくご)が取りて嘆かむ」
出典万葉集 三四五九・東歌
[訳] 稲をつくためにひびやあかぎれで荒れた私の手を、今夜もまたお屋敷の若様が手に取って嘆くだろうか。
鑑賞
本来は農作業の折などにうたった作業歌という。しかし、労働で荒れた手を恥じながらも、若様との夜を期待する、農村の女性の素朴でしおらしい心情のうかがえる歌である。
接受