ふと

ふ-と

副詞

さっと。すばやく。


出典枕草子 五月ばかりなどに


「急ぎてとらへて折らむとするほどに、ふと過ぎて外れたるこそ、いとくちをしけれ」


[訳] (牛車(ぎつしや)の屋形に入って来た枝を)急いでつかんで折ろうとするときに、すばやく過ぎて(牛車から)外れてしまうのは、とても残念だ。


不意に。思いがけず。急に。


出典宇治拾遺 五・一〇


「この僧の鼻より、氷魚(ひを)の一つ、ふと出(い)でたりければ」


[訳] この僧の鼻から、氷魚(=鮎(あゆ)の稚魚)が一匹、不意に飛び出したので。


たやすく。簡単に。


出典竹取物語 竜の頸の玉


「わが弓の力は、竜(たつ)あらばふと射殺して」


[訳] 私の弓の威力は、もし竜がいるならばたやすく射殺して。



ふと- 【太】

接頭語

「りっぱな」「壮大な」「神聖な」などの意を表す。天皇や神道にかかわる儀礼などに関する名詞・動詞に付ける。「ふと襷(たすき)」「ふと祝詞(のりと)・(のりとごと)」「ふと敷く」「ふと知る」



ふと 【浮屠・浮図】

名詞

仏陀(ぶつだ)。仏(ほとけ)。


僧。


出典野ざらし 俳文・芭蕉


「もとどりなき者はふとの属にたぐへて」


[訳] 髪を束ねていない者は僧侶の仲間だとして。


仏塔。


出典今昔物語集 九・三〇


「わがためにふとを造れと言ひき」


[訳] 私のために仏塔を造れと言った。◆「ふど」「ぶど」とも。仏教語。



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