とどめおきて

とどめおきて…

分類和歌


「とどめおきて誰(たれ)をあはれと思ふらむ子はまさるらむ子はまさりけり」


出典後拾遺集 哀傷・和泉式部(いづみしきぶ)


[訳] 亡くなった娘は、この世に自分の子供たちと母親の私を残して、いったい誰(だれ)のことをしみじみと思い出しているのだろう。きっと我が子を思う気持ちの方がまさっているのだろう。私もあの子との死別がつらくて、ひたすら思っているのだから。


鑑賞

詞書(ことばがき)によると、娘の小式部内侍(こしきぶのないし)が亡くなったときに、残された孫たちを見て詠んだ歌。四句の「子」は小式部の子供たち、結句の「子」は娘の小式部。「けり」は詠嘆の助動詞の終止形で、娘を思う気持ちの強さを改めて実感した思いが込められている。



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