分類俳句
「蛸壺(たこつぼ)やはかなき夢を夏の月」
出典笈の小文 俳文・芭蕉(ばせう)
[訳] 夏の月が淡く照らすこの海の底、夜が明ければとらえられる身の上とも知らない蛸が、蛸壺の中で短夜(みじかよ)のむなしい夢を結んでいることだろう。
鑑賞
蛸のこっけい味と、明日の命も知らぬその身の悲哀とが、一句のうちに一つになっている。季語は「夏の月」で、季は夏。
接受